温泉湯治

100,000人の奇跡の温泉湯治を見守った

若い頃、家族が特定疾患の膠原病(SLE)を患い、一向に改善しない病状、そして治療に使われる免疫抑制剤プレドニンの「薬漬け」治療の副作用に苦しんでいた。ありとあらゆる治療法を探るが答えは出なかった。それならばと、強引に薬から離脱をはからせ、まさに藁にもすがる思いで徹底した温泉湯治をさせた。奇跡は起きた。病状は大きく改善されたのである。それを機に温泉湯治療法の研究を始めた。

1989年には株式会社日本オムバスを設立し、アトピー性皮膚炎患者が自宅で温泉湯治できるよう温泉水の宅配事業を始めた。皮膚病の治療としの温泉湯治療法は歴史が古く、大正時代の皮膚科雑誌には既に温泉湯治の効果についての論文はあった。だが私の提唱したアトピー性皮膚炎の温泉湯治療法は、薬に頼らず自ら持つ自然治癒力を活性化させ、アトピー性皮膚炎を自然消退させようというものであるから一朝一夕、そう簡単に結果を出せるものではない。

しかし、アトピー性皮膚炎のステロイド治療に不安、不満を持っていた人々は温泉宿に長期間の宿泊をしなくてもよく、また温泉湯治場では不特性多数の人々が入るため、免疫力が低い患者では感染症にかかるケースもあるが、その心配も不要になり、「自宅に配送された温泉水で安心して本格的な温泉湯治療法ができる」という利便性が多くのアトピー性皮膚炎患者に受け利用者がどんどん増えた。実に12年間で約50,000人もの利用である。彼らは本気でアトピー性皮膚炎に向き合い、温泉湯治で自然治癒力を活性化させ多くの人々がアトピー性皮膚炎を克服することに成功した。

また、その当時に出版した「アトピー性皮膚炎の治し方がわかる本」はベストセラーになり、アトピー性皮膚炎の治療に大きな影響をあたえた。(WEB版「アトピー性皮膚炎の治し方がわかる本」を無料公開しています。)

その12年間(1989年~2000年)で、私は実に数多くの奇跡を目撃することになる。子供がアトピー性皮膚炎の家族は自宅で子供が温泉湯治を始めると、親、祖父、祖母も温泉湯治をする。当然である。貴重な温泉水を子供だけ入浴した後に流してしまってはもったいない。ならばせっかくの温泉、私たちも入ろうとなるのが自然である。その多くの家庭の中にはさまざまな疾病をかかえる人々がいた。月日がたち温泉湯治で子供がアトピー性皮膚炎を克服したころ、その家族が抱える疾患も多くが自然治癒していた。子供と一緒に自然治癒力を学習し薬を絶って温泉湯治をしていたのである。医者でもない一企業、一個人が100,000人以上もの温泉湯治の経過を観察し見届け、数多くの病の克服者を目の当たりにしたのである。

現在も私はフォレストイン摩周苑で「温泉湯治で奇跡の回復をする人々」を見続けている。一日4回合計3時間の温泉湯治、年間1000時間の湯治を続け低体温が改善され体温が1℃上がることで、ほんの数年前まで難治性疾患で人生を悲観していた人々が、薬物を控え、薬物に頼らず健康体を取り戻す。彼らは徹底した温泉湯治で平熱を36.5℃から36.6℃に上げ低体温を改善し、ストレスを柔らげ、自然治癒力を高め自身のリンパ球、免疫細胞・NK細胞を活性化させたのだ。

私は医者ではないから医療行為はできない。しかし医者は限られた短い診察時間の中で温泉湯治で病を克服した人々の生き方、考え方を知るすべがない。私にできるのは、みずから温泉湯治で病を克服しようとする人に、自然治癒力を活性化させる最高の環境を提供し、私が見てきた数々の奇跡を、そして病を克服した彼らの生き方、考え方を正しく伝えてあげることだけである。

私が30年間の温泉湯治研究で知りえた、温泉湯治でガンを根治するための考え方は当サイトで無料で公開しいています。

温泉湯治は「民間療法だ」、「近代的ではない」、「病気は医者が治すものだ、温泉湯治で病気が治ったら医者はいらない」と揶揄する人もいる。もしそう思うなら自宅のお風呂で、お湯の温度は37℃~39℃熱くても40℃のぬるま湯で、一日4回合計3時間ていどの湯治を2,3週間ほどやってみるとよい。たったそれだけの期間で身体の改善に気づくはずだ。自律神経機能のアンバランスが改善され体調の良化は自宅のお風呂でも十分に体感できるだろう。それが温泉なら、それが温泉湯治に最適な環境ならどれくらいの効果になるかは十分に想像することができるはずである。

また、ガンの最先端治療では「免疫療法」、「温熱療法」が注目されている。その内容は限りなく、かつて「民間療法だ」、「近代的ではない」と揶揄された「温泉湯治」に近づいている。実は医者はすでに平熱を36.5℃から36.6℃に上げ低体温を改善し、ストレスを柔らげ自然治癒力を高め自身のリンパ球、免疫細胞・NK細胞を活性化させる「温泉湯治」の効果に気が付いているのである。

最近は名医と呼ばれる先生がテレビの健康番組に出演して「お風呂に入って体を温めると免疫力が高まり健康に良い」と得意になって語っていた。10年、20年前のテレビでは考えられないことである。21世紀の医学は急速に進歩している。昨日までの非常識は、エビデンスが発表されると今日は常識になる。逆もまた然り、実に素晴らしい超革新的な医学の進歩である。そして医者は語る「昔から体に良いといわれていることは実は本当に良いのです」と。

ここ10年~15年の間に、医者が「薬は飲むな」、「病院に行くな」、「病気は自分で治せ」などを題材として医者が医業を否定するかのような本を出版し大ヒット、ベストセラーが連発している。これでは現代医療を最前線で営む優秀で自信に満ちた医者でも患者に悟られぬよう時に医業のあり方を迷うこともあるだろう。

もし、あなたがご自分の病をみずから努力で克服するため、ご自分の愛する人を助けるための情報を探すために、世の中に氾濫する情報に迷い、苦しみ、かすかな希望を求め、その答えを見つけるために、この摩周苑のホームページにたどり着いたのなら、迷わず会いに来るととよい。それがあなたの希望につながるのなら、私の知っている100,000人の奇跡をお話しする準備はいつでもできている。

 
 
温泉湯治研究家 小川秀夫
 

小川秀夫の湯治の相談・カウンセリング