アトピー性皮膚炎の治し方がわかる本

人間が本来もつ自然治癒力について~治療は「他力本願」から「自力本願」へ

先にも述べましたが、アトピー性皮膚炎、ステロイド皮膚症で悩む患者たちが、離脱症状を経験しながら回復していくまでの過程は筆舌に尽くしがたいものがあります。20ヶ月から30ヶ月もの間、増悪と軽快を繰り返し、精神的にもそのたびに一喜一憂が続く。他の人は順調に回復しているのになぜ自分は遅いのだろう。もしかすると自分だけは例外で治らないのではないか・・・・・と、疑心暗鬼で悶々とした日々に悩まされることが多いのです。

そして患者自身、あるいは周囲の人にも次第に焦りがみえ始め、言動に猜疑心が強くなってきます。しかし、こうした精神的ストレスは、回復を遅らせることはあっても決して早めることはありません。

身体が薬物によって受けたダメージの度合いは、人によってさまざまです。また、湯治生活を行なう本人の環境も重要となってくるが、それでも毎日治るための必要な条件さえ与え続ければ、ある日突然に顕著な改善の現れる日がやってきます。

完治、根治という名の駅に向かって確実にひかれたレール上を、治すための条件を備えた人々を乗せて私達は機関車となって牽引していきます、だから決してあきらめてはいけません! きれいになるための急激に治っていくための条件はすでに身体に整ってきています。自分の身体を信じて欲しいのです。自然治癒力を信じて、このつらい時間を頑張って欲しいのです。そうすれば、必ず完治するという駅に間もなく到達するからです。そして、そのゴールは甦った人々に与えられる、輝ける人生が待っているのです。

物心ついてこのかた、痒みのない体を一度も知らなかった子供たち薬物で顔も身体も心までもズタズタに引き裂かれた若者たち。アトピー性皮膚炎の症状が消退すると、彼らはまったく別人のように「変身」し、甦り、痒みのない身体、健康な身体がこれ程までに素晴らしいものかと感動します。それらのすべては克服者の写真の通りです。

人間の持つ「自然治癒力」とは、実に素晴らしいのです。薬物に依存しなくても、彼らは自らのう病んだ身体を癒し、顔も身体もツルツル、スベスベで本来の姿に戻してしまうのです。アトピー性皮膚炎患者やその家族に限らず一般の人々、世間の人々にこれらの「真実」を早く知って欲しいのです。

私はアトピー性皮膚炎患者に限らず慢性の疾患者に対して、この自然治癒力を使って病を癒す、その手法を長年説いてきました。友の会の会員は、病を癒すためには何が大切か、どういう考え方で対処するか、その大切さを「学習」し病体を健康体に戻すための「実践」を行なっています。病を癒すのは、結局患者本人なのであるから、このような学習が大切なのです。

いくども繰り返しますが、病気はモノでは治りません。「薬物で治す」「医師が治す」「病院に行って治してもらう」このような間違った考え方を改め、「他力本願」治療から「自力本願」の治療を行なう時代が、もうそこまで到来しているのです。

私の提案する温泉湯治療法は「自然療法」であり、また薬物からの「離脱療法」さらに「カウンセリング療法」でもあります。自然療法とは、薬物に依存しないで本来人間の持つ生体防衛機能を活性化させ治癒力、抵抗力を高め、自らの身体を自らの力で癒し健康な身体を保つことを養わせる治療法です。決して「温泉」で治しているわけではなく、温泉には自然治癒力を促進させるための補助的役割をさせているだけです。

温泉の含有成分の作用で雑菌を殺し、感染症から皮膚を守り自律神経の失調状態を改善させさらに温泉効果などの温泉が持つ総合作用(非特異的変調作用)で、身体の歪んだ機能をもとの状態に戻します。このように自然療法は、薬物依存の人々にとってはそれまで自然治癒の働きを妨害していた薬物の「過剰投与」による副作用から離脱させ、また病んだ身体を自らつくってしまうような悪い生活習慣を改善させ、人間本来の防御機能が働く自然治癒の働きやすい身体に整え正常な免疫機能が作用する身体に変えていくための学習を行なうカウンセリング療法なのです。

したがって現代医療のあり方と根本的に異なっており治療の目的も原因療法に基づいた根治療法のため対症療法(薬物を使って症状をコントロールすることを目的とする)とはその「手法」も違っているのです。現代医療のアトピー性皮膚炎治療界より選ばれた一部の医師は「不適切治療健康被害実態調査委員会」なるものをつくり、自然療法をインチキであり、アトピー性皮膚炎をビジネスにしている悪質で悪徳商法であるとTV、週刊誌で批判しまくっています。

皆さんよく考えてください。アトピー性皮膚炎治療界は、アトピー性皮膚炎は原因不明・治療法不明の難病である、と世の人々はに認識させ有効な治療法は世界中に確立されていないから治すことはあきらめ、その病気と生涯上手に付き合っていくことを考えなさい、と言って薬物(劇薬)ステロイドを使用させ過去45年間に膨大な数の副作用患者、あるいは大勢の眼障害者(白内障による失明、弱視)を生み出し、それでも薬物ステロイドとの因果関係はないと居直っているのです。

民間療法は、それらの「障害」を背負った人々の心のケアから始め、苦しみながら自力で健康体に戻す彼らを命がけでサポートしているのです。正しい治療であるはずの現代医療が、不適切治療により健康被害を患者に与え、さらに副作用による難病患者・障害者をつくり出し「胡散くさい」といわれる民間療法が、その難病患者を完治に導く治療法を真面目に一生懸命に行なっているのです。

したがって、現代医療こそアトピー性皮膚炎を治す治療を放棄し免疫抑制剤ステロイド副作用患者をつくり出し、アトピー性皮膚炎患者をビジネスとして、国民医療費から莫大な金をむしり取る「悪質、悪徳療法」といわれても仕方がないはずです。