小川秀夫の湯治の目安

1年から2年と療養を続ける

1年から2年と療養を続けることによりアトピー性皮膚炎だけでなく癌をはじめリウマチ、膠原病など「難病」といわれる、多く病気の改善するようすを観察してきた。

湯治生活により体の機能の改善がすすむと、癌や心臓病、脳血管障害などの、生活習慣病、そして血液循環障害によって現われた動脈硬化症、高血圧などの病気の改善が顕著になってあらわれる。

しかしこの時期、病気が治ったと喜び、発病前の「病気になる生活」に戻ってはならない。なぜ自分は病気になったのかをよく考え「病気になる生活」を見直し生活を工夫する必要がある。発病前の「病気になる生活」に戻るのは簡単である。1年間の苦労して得た健康体でも「病気になる生活」では一年で病気に戻るのが自然の理である。大病は人生を見直す時間でもあり、人生とは生活習慣そのものである。ぜひ生活習慣を見直し湯治を一日に1時間でも2時間でもできる範囲で生活の習慣にとりいれ豊かな人生を送っていただきたい。