小川秀夫の湯治の目安

病気の根源にある自律神経失調症を新陳代謝を高め改善するのが最初の目標

湯治とは温まりやすく冷めやすい体ではなく、低温浴(微温浴)になじむ事を通して、一度温めると冷めにくい体にすることである。37度~39度の温い温度で体の芯まで温めるわけであるから、40分50分とそれなりに時間はかかるが、一度温まるとなかなか冷めない、冷めにくい体にしていくのである。

つまり湯治とはゆっくりと時間をかけて、しっかり体を温め多量の汗をかくこと、また多量の汗が出るような体に変わるまで毎日これを繰り返すことを言う。したがって湯上がり後は20分30分と汗が出続け、脱いだバスローブが汗で重たくなるほどの状態である。本格的に湯治を行う人はバスローブを3着程度用意して頻繁に取り換えた方が良い。

汗を出すのが大事なので湯上り後、クーラー、扇風機で急激にクールダウンするのはお勧めしない。水分の補給も常温、もしくは温めの飲み物がお勧めである。1回の湯治で出る汗の量は、その時の体の条件にもより個人差があるが、概ね400mlから800mlである。従って少なくても一日約2リットルの汗をかくことになる。このようにして体の老廃物を排出させ、新陳代謝を活性化させ、内分泌系、自律神経系、免疫系の、歪んで低下した機能の改善をもたらすのである。

自律神経失調の症状が強い人は、湯治後1時間しないうちに体が冷え切ってしまう人が多い。また40分から60分と湯治をして体を温めたにも拘らず、全く発汗がない、また発汗が少ないという人も当然いる。このような体をいずれ同じ38度、39度で入っても8分から10分程度の湯治で汗だくの状態になるまで、また常に「温かい体」に変わるまで、新陳代謝を高め、自律神経失調症を改善していくのである。このような体に変わるまでに、通常3、4ヶ月、遅い人では7、8ヶ月かかる人もいる。