10日~20日経過すると血中のリンパ球が顕著に増えて、それだけでも回復が実感できる時期である。回復の兆しに気付くのはそう遠くはない。20日程、経過したら通いつけの病院で検査をしてみるとよい。後に繰り返し行うこの検査があなたの湯治のエビデンスと気づくことになる。
薬を併用する方は1ヶ月から2ヶ月このような湯治生活を優先して行き、計画的に、徐々に薬をカットし減量していけば良い。湯治によってしっかり体を温め、汗をかく習慣さえつけていけば次第に体の新陳代謝が活発になり、血中の薬物等不要な老廃物の排せつ作用が盛んになるため、薬の副作用は軽減され、血液が清浄化され、さらに白血球、リンパ球が増加し免疫力の向上に繋がり、慢性病の改善が顕著になり、時を待たずに薬を使用しなくてもなんともない、逆に体が楽になるということに気付くはずである。
これらは「薬をやめると病気は治る」ということのエビデンス(証明)である。そうすればお金を使わないで済むし、薬を使わないから副作用はないし、体は健康になる一方で食事は美味しいし、確実に治っていくのが実感できる。毎日湯治をするのが楽しみになり、生きる歓びが得られ、健康に対する不安はいつの間にかなくなってしまい、他人に自分の健康を自慢したくなるようだ。
自宅の湯治を始めて数週間から2、3ヶ月でご自身で病状の改善を感じることができるのなら温泉湯治を考えても良い時期である。定期的に病院で検査を受けている方は、検査日を目標に経済的な余裕の範囲で温泉湯治の期間を決め集中的に血中の白血球、リンパ球を増加させ健康な状態で安定させる湯治生活に専念してみるとよい。さらに良い結果が出れば以後の湯治に確かな自信を持てからである。だが、けして経済的に無理をしてはならない。人はそれぞれ経済的な余裕は違うのである。そこに経済的なストレスを感じるのなら自宅でしっかり湯治を続けた方が有効である。