小川秀夫の湯治の目安

病気を治す湯治の方法

病気を治すための湯治はその人の体温プラス4℃程度までの湯温が望ましい。40分から45分程度の間、湯船につかるのが負担になる場合は不感温度(37度~39度)の間で調整するとよい。基本的に一日4回の湯治を理想としている。湯治に専念できるのであれば、朝、昼、夕方、寝る前の4回、また仕事がある場合2回、また3回となることもある。しかし特に免疫力の低下の著しい「がん患者」の場合、体力的な面があり湯治回数、湯治時間を体調によって日々加減することも大切である。

一日4回の湯治をするにあたり朝は起きた時点で40分から60分湯治をしっかりして、昼頃までぽかぽかと温かい体を保てるようにする。次は昼頃同じように湯治をして、夕方まで温かい体を保つ、続いて夕方、そして最後は寝る前に4回目の湯治をする、この寝る前の湯治が大切である。

しっかり体を温め、その日に受けた精神的、身体的な負荷、加重にかかったストレスや疲労を発散し、過剰に服用した薬物等の老廃物を処理して体を癒し、深い眠り、熟睡を得て、明日への備えにするからである。これらによって「病気」に対する苦しみや不安、恐怖はすべて癒され、明日への夢と希望が芽生えてくるようになる。

このように続けることで「湯治」は体に血液の循環不全をつくらせずに、体の「機能の改善機」の「サビ」付いた歯車を強引に回し続け、機器の改善つまり修理をしているのである。したがって決して途中で根をあげて投げ出してはならない。湯治時間に拘らなくても良いので、こつこつと諦めずにマイペースで湯治を続けていくことが大切である。