小川秀夫の温泉湯治物語

昭和の老害、最後に吠える

ここまで読んでくれた君――ありがとうよ。
ざっくりまとめると??

バブル崩壊で人生、ガチで詰みかけた。
でもそこで終わらないのが私。
藁にもすがる思いで温泉に賭けて、医者でもないのに医療界をひっくり返しそうになってしまった。
1993年には東洋医学の名医63人に選ばれたんだぜ。
……もう少しで民間医療を超えると思ったその時だった。
医療業界の連中、厚生労働省に製薬会社、マスコミまで手を組んで、
皮膚科の偉い先生に看板背負わせて、俺を徹底的に潰しに来たんだよ。
結果?地の底まで叩き落とされたさ。
でもな、笑えるのがここからだ。
地の底に落ちたその場所に、ちゃっかり温泉が湧いてたって話だ。

どうだった?

「おもしろかった!」
「胸にグッときた!」
「読んでるうちにスカッとした!」

そう言ってくれたら、こっちもさらに元気になる。
君の自然治癒力、もう上がってるよ。間違いなく。

でもさ、こんなのもあるよな?

「何言ってんのか、正直よく分かんねぇ」
「調子に乗るな、昭和ジジイ」
「はいはい、また老害のお説教始まった」

――すまん、調子に乗ってしまった。フルスロットルで書き切っちまった。
だがその通りだ、私は昭和の老害、自覚はある。
でもな、それでもこうして君がここまで読んだってことは――
何か引っかかるモノがあったんじゃないか?
だったら頼む、一個でいい。
**「人生のヒント」**を拾ってってくれ。
見たか?これが生きた人間の、まっすぐな声だ。
テレビのコメンテーターでも、AIのチャットでもない、私の、血と泥にまみれた本音だ。

それでもこんな声が飛んでくるのも分かってる:

「科学的根拠は?」
「誇大妄想、年寄りの妄言、話盛りすぎ」
「なんか宗教くさい」
「これ、洗脳じゃないの?」
「金儲け目的か?」
「いい年して何言ってんだよ」
「怪しい、危ない人だなぁ」

ははっ。全部聞き飽きた。

でもな――
「科学的根拠?エビデンス?」
自分で調べてみろ。自分の脳味噌で考えてみろ。
それでも答えが出なかったら、温泉にでも浸かってこい。頭も体もゆるむから。

「誇大妄想?」
想像力あるってことか。でも面白かったろ。直木賞獲れるかな。

「洗脳?」
あぁ、元気で健康な人間に洗脳できたら最高じゃねぇか!
それができるならノーベル賞もらってこようか?

「宗教?」
私を教祖様にしてくれるなら考えとく。そのときゃお布施、よろしくな。

「金儲け?」
認める。ジジイでも生活費くらいは稼がなきゃあな。摩周苑の維持費もあるしな。

「バカじゃない?」
そうだよ、バカだよ。
でもな、本気で人の命を救いたいバカだ。
このバカさ加減、温泉じゃ治らねぇんだ。残念だったな。

そして「危ない人」?
ああ、私は“命の火を灯す火種”みたいなもんだ。
危なくて上等だよ。
君たちの心の奥、まだ火がくすぶってるだろ。
だったら――
その薪に私の言葉をくべて、もう一回燃えてみな。

よし?最後に摩周苑の温泉から君たちが、元気で健康な人間になるよう「気」のパワーを送るよ。
ナンンミヨホレンヘコナンンミヨホレンヘコ
ヤー?どうだ、受け取ってくイェ!!!

「やっぱり洗脳だよ」
「ヤバい宗教じゃないの」って?

ははは!教祖様の真似してみた。もし届いたら連絡くれよ。
これが、昭和の老害からのラブレターだ。
じゃあな。次は温泉で会おうぜ。