体を温めればガンは消える

良性腫瘍、悪性腫瘍

細胞が異常に増殖してできたものを腫瘍といい、そして発生した場所にとどまり増殖し生命を脅かさないものを「良性腫瘍」という。

腫瘍には患者の体には影響を及ぼさない「良性」のものと、発生した場所から近くのリンパ管や血液の中に入り流れに乗って周囲に広がり、体中の器官や臓器に転移増殖し、患者の体に影響を及ぼし、最終的には患者を死にいたらしめる「悪性」のものとがあり、それが「悪性腫瘍」つまり「がん」である。

このように厄介なのが、がん細胞は飛び火すること、つまり「転移」することである。

また治療に用いた放射線治療、抗がん剤治療の副作用が原因で免疫力の相乗低下による転移が顕著になり、医原性の「多重がん」、つまり「二次がん」が発生することもあり、その増殖も相乗的な悪化につながり、さまざまな治療を施しながら、がんと闘う宿主を死に至らしめるのである。

ウイルスや細菌のように、体の外から侵入する病気は、ある程度防ぐことができるが、がんはそれらとは違う、自らの細胞が免疫力低下により、がん促進遺伝子と、抑制遺伝子のバランスの乱れ等によって、自分の体を蝕む敵になったわけであり、外からの防衛ばかり行なっても、体内で発生してしまうのだから厄介で、まさに「獅子身中の虫」である。

そしてその異物は自身の細胞が変化したものであり、最後は異物自身、つまりがん細胞自身も増殖後、宿主の体と共に死滅するのである。

従ってがん発生を予防し、またがん細胞の増殖を抑制し、がん細胞を殲滅し、治すためには、宿主のがんに対する防衛機能、つまり免疫力を高めること以外にその治療法はない。そのためには日常生活に気をつけ、体にがんの発生、増殖を許してしまうような極度な免疫力低下につながる生活環境、生活習慣を改めることが大切になってくる。