体を温めればガンは消える

血液循環不全がもたらす疾患

特に長期間、薬を常用している人、暴飲暴食の人、食生活に偏りがある人等、悪い生活習慣が続いている人の場合、血液は汚れ粘っこい状態になって、老廃物、脂肪、コレステロールが血管壁にこびりつき、血管の内腔が狭くなっている。したがって抹消血管抵抗により高血圧を発症している人が多い。

高血圧の状態が長く続き、降圧剤の常用が続くと、徐々に血管障害が進行し、脳や心臓、腎臓などに臓器障害やさまざまな合併症が現われ始める。このように血流障害が起きて酸素、栄養素、免疫物質を抹消血管まで届けることができなくなれば、動脈硬化症になりその結果、脳では最小動脈硬化、粥状動脈硬化が現われ、認知症や意識障害、言語障害、手足の麻痺、さらに脳出血、脳梗塞、脳卒中などが発症してしまう。

また心臓の冠状動脈に血流障害が起きてしまうと、狭心症や心筋梗塞を引き起こし、心臓の拍動の乱れ、不整脈、心肥大により心不全が発症する。そして腎臓では腎臓機能が低下し、腎不全や尿毒症をひきおこしてしまう。このように人は日常の悪い生活習慣で気付かぬうちに自ら大病をつくり、そして薬物治療により悪化させ、合併症、多臓器不全を引き起こし、難治性疾患にしてしまっているのである。

慢性化し、難治性になってしまった病気は、現代医療の薬物治療では治すことはできない。さらに悪化を招き最後は死に至らしめる薬物治療しかないからである。真に治すための治療をするのであれば、薬物依存状態から徐々に離れ、体に良い生活習慣をつくり、それらを継続すること以外にない。そのためには薬のように副作用がなく、体に優しい「湯治」が最も安全で有効な手段であることが理解できたと思う。