次に大切なことは、生命維持の食事、そして健康維持の食事、さらに健康改善の食事を考えるということである。食事とは体の活動エネルギーを得るために行なうものであり、生命維持のみを考えるのであれば、食べるという行為によりその殆どは充足させることができる。
毎日ハンバーガーと炭酸飲料で生きているという人も大勢いる。しかし必要な栄養の補給がバランス良くできていなければ、体はいずれ病体に陥ってしまう。そこで次に健康維持の食生活を考える必要性が生じてくる。この健康維持の食事とは栄養のバランス不足により、病体に陥らないように気をつけなければならない食事のことである。
具体的には偏食しない、脂質、蛋白質、炭水化物、ビタミン、ミネラルの5大要素をバランスよく摂取するということである。
がん患者のアンケート調査では、90%の人が生命維持の食事は摂れていても、健康維持の食事、病体改善の食事は摂れていなかった。こういった食生活については家族も同様の食事を行なっていることが考えられる事から、現在の私たち日本人の食生活は、長期的に見て健康維持すらも脅かすような内容のものであるといえる。