また長い間、暴飲暴食を続けたり薬物を常用し、内分泌系にダメージを受けている人の場合、湯治を始めてしばらくの間、お湯が白濁したり臭気が強くなることがある。これは強引に血液循環が促進され、体の中の血管や血管壁にこびりついた老廃物の大掃除をしているのである。
熱い風呂では、交感神経の緊張状態により血管が収縮するが、ぬるい風呂での湯治は副交感神経の働きが促進し、血管の内腔を広げ、血管壁にこびりついた薬物や脂肪等の老廃物や血栓、結石を取り除き、体外に排泄し、血液の清浄化を促しているためである。
これらは温泉湯治のみが持つ典型的な作用効果である。この時期、通いつけの病院で検査をすると、ほとんどの医者が、あまりに血液がきれいすぎて、逆に血液を濃くするとんでもない薬を処方するが、決して使ってはならない、副作用が強い薬だからだ。
お付き合いの気持ちで処方されるままに貰ってきて破棄する人がいるが何かもったいない話だ、それでもまだこの時期では患者は医者に湯治をしていることを言わない人が多い、したがって医師はなぜ血液が奇麗なのか分からない、ただ首をかしげるだけである。