体を温めればガンは消える

すべての病気の発症原因は血液の流れに

私たち成人1人の体に張り巡らされている血管は、動脈、静脈、抹消毛細血管をつなぎ合わせると、その総延長は9万キロメートルにも及ぶと言う。驚くなかれ、ゆうに地球を2週する長さであり、しかもその血管にはすべて血液が流れているのである。

信じられないと思うであろうが、これは事実である。そして私たちの体を巡っている血液量は体重の13分の1、約7,5%であり、心臓から送り出される血液量は、個人差はあるが普通の状態で、毎心拍排出量、約60~70mmリットルであるから、1日約6トンの血液を排出していることになる。何と1リットルペットボトルで6,000本の量である。

そして全身を駆けめぐった血液は肺や肝臓で酸素、栄養素を受け取り浄化された血液は60秒程でまた心臓に戻ってくる。そして酸素と栄養素が豊富になった血液は動脈血としてまた心臓から送り出され、全身の細胞はこの酸素と栄養素を受け取り、化合させることによってエネルギー源としている。私たちが気付いてないだけで心臓はこれだけの大仕事を毎日こなしているのである。それもわたしたちの指示ではなく、自律神経によって自動的に支配されているのである。
この事実を決して軽んじ、自律神経の働きを阻害する薬物治療を漫然としてはならない。

なぜなら人の体の好、不調は、つまり健康体であるか病体であるかは、自律神経が支配するこの血液の循環(血液、リンパ液、組織液)の良し悪しですべてが決まってしまうからだ。その人の長年にわたる悪い生活習慣により、血液の流れの悪い部分、狭くなった部分、詰まってしまった部分、切れてしまった部分、血液が届かなくなった部分などが発生してくる。

これらの部位には体に大切な酸素や栄養素、各種ホルモン、免疫物質などが届きにくく、そのため免疫力が低下し、病態として「がん」を筆頭にそれぞれの名前がつく血管性疾患が現われてくる。つまりあらゆる病気の「発生の起因」としてこの血液の循環不全が係わっているのである。

現実に医者が処方する薬の半数は、この血液循環改善薬・血液をサラサラにする抗凝固剤ワルファリンという副作用の強い薬と、どんな薬の処方にも付いてくる、おまけのような胃腸薬である。

「湯治」により常に血液の流れを良くしておけば、よどみ、滞りがなくなり、老廃物や余分な脂肪など体に不要な物質は、すべて体外に汗や尿として排出してくれる。このように血液の循環、血液の浄化がいかに大切か、またそれが「薬」に頼らず病んだ体を健康な体に戻す「最良の治療法」であることが理解しなければならない。