昔から風邪は万病の元といわれている。現代の過密社会では、人間は風邪からは免れないと、ある医学者は言う。免疫の学習期である幼児期、小児期の子供達にとってはまだ大人の半分程度の免疫力であり熱を出す、風邪をひく、ということは、しごく当然のことである。したがって少々の微熱程度では大騒ぎして薬に飛びついてはならない。
怖いのは「タミフル」だけではない、すべての薬(クスリ)が生体、生きた生身の体には毒物であり、逆から読んで分かるように「リスク」つまり危険なのだ、したがって決してリスクの常用をしてはならない。どのような病気でも薬を使わない方が確実に早く治るということに気付くべきだ。決してテレビコマーシャルに騙されてはならない、薬は「百害あって一利なし」なのだ。
インフルエンザの特効薬タミフル服用後、異常な言動をおこして笑いながらトラックに飛び込んだ少年、マンションのベランダから飛び降り自殺した子供たちを始め、さまざまな副作用により、突然の発作が現われ自殺、また「障害者」となってしまうのは、すべて親の薬に対する依存度が大きく、無知が原因で起こっている。そのように障害者となって成長した子供達は親の誤った治療法の選択を責めようにも責められないのだ。これらはアトピー性皮膚炎のステロイド、プロトピック軟膏等の治療薬も同様である。
したがって親は薬の処方箋の副作用注意事項をよく読むようにすべきである。添付文書は拡大鏡を使わないと読めないような小さな文字であるが、そのような副作用が現れることが、はっきりと明記されている。
「頭痛薬」の注意事項には副作用で「頭痛」が出ることがある。「胃薬」には副作用で「胃痛」の症状が出る。「睡眠薬」の副作用注意事項には服用すると眠れなくなる「睡眠障害」が現れることがある等々、薬を使うことの無意味さを製薬会社自らが、どのような薬の注意書きにもしたためている。
つまりその薬の使用によって出現する副作用の疾患は軽いものから重篤なものまで、すべてが「正直」に記載されている。なぜ正直に書くのだろうか?あまり正直に記載すると逆に薬が怖くて買う人が少なくなるのではと思われる位の「正直」さである。
しかし服用する前にその注意事項を読む患者はまずいない。第一文字が小さすぎてとても読めないし、なかなか読みにくい。それが狙いなのだ、製薬会社はできるだけ患者に読んでほしくないのだ、訴訟逃れの魂胆がそれらの注意書きで、はっきり分かるはず。したがって副作用で重篤な健康被害を受け、訴訟を起こしても、服用によりそれらの副作用が出現することがあると正直に書いてあるわけだから、まず勝ち目はないと心得、「薬」を使わない、「薬」に頼らない、やたらに病院には通わない習慣をつけることが大切である。