体を温めればガンは消える

おわりに

「がん」という病気は難病、死病ではなく、最初は「単に経過の遅い慢性病」の一つとして発症したものであった。しかし誤った抗がん剤等、化学療法で、いたずらに「がん」を刺激し、がん細胞の変異、変成、耐性を招き、逆にがんの増殖を助けてしまう治療のあり方が、自らの極度な免疫力低下につながり、難病、死病という結果を招いていたのである。

本書の内容は俄かに信じることができない事ばかりで、目から鱗であったと思う、しかしこれらは事実である。「なんだ、そうだったのか、分かった!という驚きの中で、自らも「がん」を克服できるという自信がみなぎり、絶対治る、絶対治す、治してみせると奮い立ち、胸を張り、腕を組めるようであれば、あなたの「がん」は早々に退縮、消失することになるだろう。

もう既にあなたの体内では、リンパ球が増え、NK細胞が活発に働きだし、がん細胞の攻撃を始めている。なぜなら精神的なものがその病気の悪化や回復、つまり免疫力の低下、向上に与える影響は強く、それは50%を占めている、これは科学では全く推し計れないものである。

私はさまざまな「がんの患者さん」と出会い、悩みを聞くことばかりだが、3~4時間と話しを進めていくうちに、相手の「気」の高揚が顕著になり、精神的、身体的に回復に向かう姿に感動を覚えることが度々である。人の「病」は「気」に始まり、快気もまた「気」に始まるということであろう。

途方にくれて首をうなだれ、訪ねてきた人とはとても思えない姿がそこにはある。患者の体には既にがん克服への「癒しの芽」が芽吹き始めている。あとはその成長を見守ればよい、人は誰しも自らの体に、この上なき名医を備えている、それが内なる力「自然治癒力」である。

魔法のように「がん」を治す薬があれば良いのだが、残念ながらそれはない。しかし人間を始め、生き物すべてが持つ治癒力、つまり「生の営み」の中に備わる、「内なる力」は「魔法使い」ともいえる。

私は現在日本の東の果て北海道の、大自然の原野の懐に抱かれ、母なる大地から湧き出ずる温泉、湯浴みに感謝しながら生きている。そこには悠久の時の流れに命を育み幾百年、厳しい厳寒の地に歴史を刻む樹々が揚々たる姿で、癒しを求める人々を、今も優しく迎え入れる。

清流のせせらぎ、小鳥のさえずり、名も知れぬ可憐な花の咲き乱れる岸辺,四季折々それらの大自然が、人々に備わる治癒を引き出し癒す術を、垣間見ては感動し、癒しを求める人々と共に学んできた。たとえどのような疾患であろうと、またどのような深刻な「がん」であろうと、それらが自然治癒する可能性はまだ十分残されており、人の体ではその「癒しの芽」を育む時期をじっと「耐え凌ぎ」、待ち続けているのである。

大自然の原野、フォレストイン摩周苑にて

2017年9月5日 小川秀夫

参考文献

「体温免疫力」
 安保徹 ナツメ社
「抗がん剤で殺される」
 船瀬俊介 花伝社
「がんは治るがんは治せる」
 安保徹、船瀬俊介、奇俊成 花伝社
「病気を治せる医学」
 安保徹 ナツメ社
「病院に行かずに治すガン療法」
 船瀬俊介 花伝社
「薬をやめると病気は治る」
 安保徹 マキノ出版
「がんの自然免疫療法」
 小川秀夫 花伝社
「新版がんの自然免疫療法」
 小川秀夫 花伝社
「アトピー性皮膚炎の治し方がわかる本」
 小川秀夫 かんき出版
「治りたければ3時間湯ぶねにつかりなさい!」
 小川秀夫 共栄書房

 

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