体を温めればガンは消える

がんの増殖、浸潤を抑えるのは体温

これまで述べてきたように、長年にわたる生活習慣は良い体にしても、悪い体にしても、その人の体の質、つまり「体質」として根付いてしまう、精神的、身体的ストレスを、長年蓄積した結果が自律神経失調に陥り、血液の循環不全により免疫力低下をもたらし、ありとあらゆる病気の発症要因となっている。これは「がんの発症」にしても同様である。

人体を構成する60兆個の細胞は常に血液の供給を受けており、血液の量また質の良し悪しが、がん発生に係わるがん促進遺伝子、またそれを防ぐがん抑制遺伝子の細胞形成にも大きく影響を及ぼし、免疫を左右しているのである。
発生初期の「がん」はいたって「嫌気性」である。血液の循環が悪く極度の冷えや酸素不足の部位に好んで発生するが、酸素の豊富な部位では殆どその活動は鈍く「がん化」できない特性がある。

しかし低体温の人々、体の表面体温が常に摂氏35度台、臓器、器官などの深部体温にしても36度台という異常な冷えを伴う人々は、普通の人に比べ、免疫力が35%~40%程度は常に低下している。したがって「がん」が発症、増殖するには格好の宿主であるといえる。

一方がん細胞は熱に弱く体温35度台では活発に増殖するが、39.3度以上になるとその活動は弱まり40度台になると徐々に死滅するという。従って逆に表面体温が36度から36.5度という普通の免疫力を備える人々は血液循環も良く、常に免疫力が高い状態であり、がんの発生、増殖を許すことはない。

従って慢性的な「低体温者」、つまり極度の「冷え性」の人は「湯治」を日課にして体を温め基礎体温・平熱を摂氏1度上げ36,5度~36、6度という,常に「温かい体」に改善すべきである。

そうすれば体の隅々まで酸素、栄養素、免疫物質がいきわたり血液循環も活発になり、その結果血中のリンパ球は増えNK細胞が活性化するため、当然免疫力は5~6倍も高くなり、がん細胞の縮小、消失が始まり、他の慢性病の改善も顕著に現われるようになる。