かくして製薬会社、病院の思惑通りになり、患者は回復へかすかな望みをつなぎ、このドーマシーセラピーに期待を賭け、いつまでもやめる決断、逃げる決断がつかない。
患者はじわりじわりと時間をかけて抗がん剤で命を殺がれ、果ては免疫不全に追い込まれ、僅かな月日延命に繋がるだけで、彼らの医業に大金をつぎ込み、かけがえのない命まで捧げて逝ってしまうことになる。このように医者任せの患者は回復どころか治癒から遠ざかるばかりで、病院の大切な顧客、大切な金蔓になってしまっている。
大変きつい言い方であるが、結果的にこれらの治療法は、自らの利益をむさぼり、顧客（患者）の死期を早める治療としてはすこぶる有効だったかもしれないが、患者を助けるための医療としては、正確な的を射っていない的外れの治療法だといわれても仕方がないだろう。このような治療を続けていけば、余命何ヶ月という予測などは医者ではない素人にもできるし、また大方は当たるだろう。