実は「がん」は恐ろしい病気ではなかった、がん患者を死の淵に追い込み、最後は突き落としてしまうような、抗がん剤、放射線治療を控え、徹底した日常生活改善で、免疫力を高めることが叶えば、がん克服は容易であり、決して難しくないということが分かった。
したがってがんを克服するためには、がんを恐れてはならない、自ら「がん」と向き合い、受け入れることから「がん克服」への闘いは始まるからである。そのためには気落ちや、自己喪失、不安、恐怖心にさいなまれてはならない。
がん発症と予期せぬ事実を知り強烈なショック、パニックという混乱状態の中で夜も眠れず、嘆き悲しんでいる人もいるかもしれない。しかしその時間が長ければ長いほど、病状は深刻になる一方だ。これらのショックで免疫力は低下し、リンパ球、NK細胞は半減してしまい、逆にがん細胞は2倍から3倍と増殖し腫瘍拡大につながり喜ぶばかりになるからだ。
がん発生は突然身に降りかかった災難ではない。この前まではあんなに元気やってこられたのに、なぜ自分だけがこんな目に遭うのだろう、なんと不運なのだろう、医者は遺伝的なものだから仕方がないという、そう云われると親を恨みたくなることだろう。
しかしこれは運が悪かったのでも、遺伝したものでも、バチが当ったものでもない。さまざまな理由があったにせよ、長年の負荷を抱えた生活で自ら発病を許した結果である。わが身に詫び、反省の気持ちを持つことが、がん克服への第一歩であろう。
苦しむだけ苦しんで、悲しむだけ悲しんで、泣くだけ泣いて、悩むだけ悩んだのだから、もう苦しむことも悲しむことも、泣くことも、悩むこともないではないか、後はさっぱり振り切って平常心に戻れば良い。そして決して慌てず、いま冷静に「治療法の選択」にかかることが大切だ。
まだまだやりたいことが山ほどある、志半ばで逝くわけには行かない、絶対治す、絶対治して健康な体を取り戻してやるという執念、そしてその心の開き直りが、がん克服への「奇跡」を呼び起こすものだ。