体を温めればガンは消える

大切な養生期

初期のがんは簡単な外科的手術のみで回復を見せる人が多いという。しかしそれが良性の腫瘍、つまり「がん」もどきの「がん」を手術されたのであればともかく、悪性腫瘍であればそう簡単にはいかない。腫瘍部切除を行なったからといっても、その患者の免疫力が顕著に向上するわけではないし、がん遺伝子が変質することもない、つまり「がん」が根本的に治ったわけではないからだ。

ずる賢いがん細胞は術中に間違いなく転移している。したがっていずれまた再発する可能性が大である。なぜなら退院後も、相変わらず免疫力は低く、以前と同じような、体に負担をかける生活に戻り、それらを続ける可能性が大だからである。したがって患者は腫瘍部切除手術さえ成功すれば、「がん」は治ってしまうと思っていたらそれは間違いである。悪性腫瘍つまり本当の「がん」であれば術中にほとんどのケースで転移している。それらの「がん」がある部位に生着、再増殖し、拡大するのに7、8カ月間を要している。

たしかに外科医師としては完璧なオペを行い患者の「がん」はきれいに取り除かれ手術は成功し患者は退院した。しかしその後の患者の健康管理まではなかなか医師はチェックでないし、的確なアドバイスはできない。従って後は患者自らの健康管理が大切になってくる。

手術によってまた術中の抗がん剤等薬物の使用によって患者の免疫力は極端に低下している。そのままでは術中に転移したがん細胞は前述のように、ある部位に生着し確実に再増殖する。再発し増殖させないために、どうしたら良いのか医師は知らないから教えられない。したがって再発するか、しないかは患者の「運」としか医師は云えないのだ。つまり術後再発させない治療法は現代医療にはないからだ。

患者は、この「リハビリ期」の重要生に気付かず、すっかり治った気になって、いい加減な生活に戻ってしまえば再発、転移の繰り返しという最悪の状態に陥って病院に戻らなければならない。このように退院後の患者の予後が悪く最悪の結果になることは、完璧な「オペ」を施し手術に成功した外科医師としても断腸の思いであろう。手術に成功しても患者が次から次へと逝ってしまっては虚しい治療で終わってしまうからだ。