体を温めればガンは消える

まとめ

がんという病気は何故発症するのか。何故治らないのか。がんを治すためにはどのような条件を体に満たせば良いのか。術後再発させないためには何が大切か。抗がん剤、放射線治療はどのような問題があるのか。なぜ温泉湯治でがんが治るのか。がん患者の手術前、手術後のリハビリ期、それぞれに見合ったがん克服法を中心に説いてきた。

これらは全てのがん患者や、難治性疾患者に共通する治し方であり、万人に共通する「がん」や生活習慣病の予防と克服法でもある。自分の健康は他人が守ってくれるものではない。また病気も他人が治してくれるものではない。しかし自分で守り自分で治すこと、これは誰にとっても可能なことである。この自分で守り自分で治すための学習、さらにその実践が、がんを治すための唯一の手法である。

ノーベル賞を受賞した江崎玲於奈博士がノーベル賞をとるために五つの「してはいけないこと」を常に心得、実践していたことを紹介しよう。がん患者が、がんを克服するために、また次代の医療を担う若い医師が真に「がんを治す」治療法を確立するためにも、大切な言葉であり、私の「座右の銘」でもある。

  1. 「従来の行きがかりに、とらわれ過ぎてはいけない」である。今まで通りに行なっていては、新しいものは生まれない。ルールが破られるところに創造性が生まれてくる。
  2. 「他人の影響を受けすぎてはいけない」である。大先生に教えを受けることは大切だがのめり込んでしまうと自分で自分のプログラムを書く能力を失う。
  3. 「無用なものはすべて捨てなければいけない」現代のように情報化社会には必要でない情報もたくさんある。
  4. 「戦うことを避けてはいけない」
  5. 「何か絶対的なものを信じなければいけない」科学者は自然の中にある絶対的なもの、法則のようなものを追求する。それらを追求するところに創造性が生まれてくるのである。

これは、がんの治療に携わる医師、そして自らがんを治す、がん患者にたいする箴言でもある。難治性疾患は確かに存在する、しかしそれは現代医療の対症療法からみた場合のみであり、その病気の本質的な意味合いから考えれば決して治らないものではない。世の中に現代医療が治せない病気が「無数」にあっても、人の自然治癒力で治らない病気は「皆無」であることを知るべきであろう。