体を温めればガンは消える

温泉湯治がなぜ効く

昔から医師を何人変えて治療しても治らなかった病気が、温泉湯治によって嘘のように治ったという例が数多くあるが、これは温泉に自律神経機能のバランスを修正する力があるからである。これを科学的に見てみると温泉には三つの主な効果がある。「温熱作用」、「含有化学成分の作用」、そして「非特異的変調作用」である。それらの総合作用で体に変調きたすことにより、自律神経失調を正し病気を治している。

温泉湯治により温熱作用が働き、交感神経を刺激し、血管を拡張させ、筋肉をリラックス状態にすることによって、血圧は下がり、脈拍は増加し、末端の毛細血管まで十分な血液が行き届き、細胞の新陳代謝が活発になり、老廃物の排出も盛んになる。

温泉が淡水と決定的に異なる点は、各種の成分がイオン化した状態で含まれているということである。温熱作用は淡水でもみられるが、温泉の持つそれとは比較にならない。また含有成分の作用とは温泉にしか認められない、温泉の持つイオン化した化学成分が、湯治をするだけで直接体内に吸収され、他の温熱作用、非特異的変調作用を強める働きをしているのである。