次に第三の条件として食生活であるが、医食同源というように「食は医」である。人間の活動、生きることにとって一番大切なものは食生活である。
食生活の仕方、あり方によって健康維持できるか、また病体に陥るのかが、決まってしまうといっても過言ではない。昔の食生活では自然食、今で言う有機栽培された素材が用いられたため、寄生虫の問題を別にすれば食べ物が体に悪いということはなかった。しかし現代では体のために安心して食べることができるものは何一つない、すべてが危険食品だらけである。
残留農薬に始まり、食品添加物、防腐剤、増量剤、着色料、脱色剤などあらゆる化学薬品により、食品本来の味覚は失われ、素材は変質している。だからといってあれも危険食品だ、これも危険食品だと食べないでいたらこの時期、食べるものが無くなってしまう。完全に自然食品に徹することもこの時世では困難なことである。
そのような危険食品を食べながらでも生きていかなければならない時代であるからには逆にそれらの微量な、化学物質使用の危険食品を、確実に解毒処理、消化、排泄する、強靭な体をつくることが必要不可欠である。