体を温めればガンは消える

第四の条件、自ら学ぶこと

次に第四の条件として日々自ら学ぶ学習があげられる。今まで述べてきたすべての条件に共通した学習であるが、これは患者自身が自ら意識して行なわなければならない。常に今何が大切かを良く学習し、自らをカウンセリングする気持ちが大切である。

長年の生活習慣は、その人の習慣として根付いているわけであり、それらを変えることは容易ではない。好きな「酒」を飲むことも、好きな喫煙をすることも、また好きな「もの」を食べることも、また遊び惚けることも、度を過ぎて体を壊してしまったら元も子もない。しかし分かっていても、なかなかやめられない、これが現実であろう。

脇からの、ちっとや、そっとのご意見なんぞで酒は止められない。好きなことをして、好きなものを飲んで、好きなものを食べて何が悪い!それで死ねたら、いつ死んでも本望だ!こう居直っているようでは始末に負えない。

習慣というものは、本人がそれをあたりまえに考えているからこそ習慣である。これは個々の生き方に対するひとつのポリシーであり、本人の考え方が変わらない限り、まず習慣の改善は難しい。ひとつ言えることは生きるか死ぬかという、切羽詰った状況に陥った時、自ら良い決断をすることになるだろう。誰も好んで死に急ぐ人はいないからだ。

「がん」になるということは、生活習慣を抜本的に改める、ひとつのチャンスということもできる。この機会を残りの人生にどう生かすか、大切な分岐点であることを心得てほしい。このように現代では習慣となってしまった体に悪い生活を見直し、自らの病気は自ら治し、また守るしかない。

何故そのような病体に陥ったのか、冷静に学習反省し、賢い判断による治療法の選択以外に、健康な体に回復する術はないのである。