体を温めればガンは消える

湯治による体の変化と改善

1日2時間、3時間と湯治を始めた当初は、さまざまな症状の変化が体に現われる。人によっては湯あたり、湯さわりという風邪の症状に似た倦怠感や頭痛が現われることがあるが、その時期は湯治を控えた方が良い、つまり体が湯治に悪寒を感じるような時、湯治をしたくないような気分の時、湯治のたびに疲労感が強く現われ、頭痛が出るようであれば、無理に湯治をしないほうが良い。

それらの症状は1週間程度で湯治が体になじみ、次第に治まってくる。したがってその後は湯治時間にこだわらず、少しずつ体を湯治に慣らして行くのが良い。

尿の量が少なくなるのは湯治で汗をかくので当然のことである。慢性的に便秘の状態にあった人が、多量の排泄便を出すことがある。便秘の症状は早い人では10日から20日遅い人でも1ヶ月程度で大方の人が改善し、毎日快便が得られるようになるが、強い自律神経失調者では時間がかかることもある。放屁の量が増えおなかが鳴ることが多いが、これらは胃腸の改善が著しい証拠である。

食欲が増すのは当然であり、逆に食欲が落ち、疲れが出るようであれば、湯治の時間を減らすことが大切である。湯治は予想以上に体力を消耗するものであり。体重1kg当たりカロリー消費量は1分間に0.06Kcalである、したがって体重50kgの人では、1分間に3Kcal消費することになる。1回40分の湯治を1日4回すれば約480Kcalが余分に必要になる。

特に湯治後は副交感神経の働きが活発になるため空腹感が現われる。したがって普段よりも1食分程度は楽に食事が増えても、また間食があっても肥らないからそんなに気にする必要はない、腹か減っては、戦はできないからだ。