体を温めればガンは消える

がん細胞と免疫細胞(NK細胞)のせめぎあい

元々健康な人の免疫細胞は、がん細胞を完全に排除する力、殺す力があるわけだが、がんの発生を許すか、また防御するか、ぎりぎりの戦場でせめぎあう、半健康体以下とも言える人々の免疫では、がんが発生して増殖を始めていても、いつの間にか自然治癒し、再度増殖進行していても、また自然治癒しと、宿主が知らないだけで、体内で幸運にも繰り返すことがあるのだ。

これらの事実が検査の結果、がんの「治癒痕跡」として認められているのである。これらの治癒痕跡は他の疾患で死亡した人の体内複数箇所にも認められている。ならばすべての人々が、がんは発生しても体内で自然治癒し、治ってしまうのかというとそうではない。

宿主の免疫力が極度に低くなり、がん細胞と免疫細胞の「せめぎ合い」拮抗状態が崩れ、不運にもがん細胞の増殖を許してしまい、進行性のがんとなって転移、浸潤を続け増殖拡大してしまうこともある。

このように「がん」は発生しても免疫によって自然治癒したり、また免疫で防御できず、増殖し進行性のがんになったりと、人の体では頻繁に「せめぎ合い」をしているのである。

実は昭和40年代にがんは自然に治る、がんは熱が出れば治る、といった医学論文が次々と出たことがある。日本で始めて心療内科を作った九州大学の池見酉次郎教授(当時)は何十年もの研究結果として「がん」は頻繁に自然治癒していると発表していた。しかしこれらもがん医療界は黙殺し葬ってしまったのである。